キーワード/健康行動、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ
専門分野/専攻分野:健康心理学、応用健康科学、行動変容

うまく習慣化できる人とできない人の違い:90日間スモールチェンジ

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 埼玉県ときがわ町で実施した「90日間スモールチェンジ」プログラムは,今年6月20日に開始式を行い、9月19日に閉会式で終了しました。このプログラムでは,参加者に対して,3カ月(90日間)で健康行動を習慣化させることを目標にして実施しました。内容は,スモールチェンジな健康行動を,「いつ」,「どこで」,「どの程度」行うのかを明確にし,その健康行動の自動化の程度を高めていくように,行動を記録するセルフモニタリングシートと早稲田大学からの行動変容教育を行う新聞を交換しながら進めていきました。新聞には,あらかじめ作成されたイラスト入りの行動変容教育に加え,セルフモニタリングシートの欄に書かれた参加者からの疑問点,また行動を妨げている内容などに対して,ペアになった担当の3年ゼミ生がコメントや励ましを手書きで書き足します。3年ゼミ生は、夏休みの間も交代で大学にでてきてコメントを書き続けました。彼らのコメントも、始まった当初,ただの励ましであったものが,だんだんと核心をついたサポートに変わっていきました。たとえば,雨天の場合にはウオーキングができず,しかし代わりに家の中でストレッチや踏み台昇降などを行うという代替行動を勧めたり,行動の継続が困難な場合は行動の難易度を下げることなどです。
 現在,血液検査の結果なども含めてpre,postの評価や実践中の自動化などの評価も行っているところですが,先日のゼミ演習では,担当ペアが参加者一人一人の進捗状況について分析して発表してもらいました。それぞれの参加者の特徴やうまくいったこと,いかなかったこともそうですが,うまく習慣づけができてきた人の特徴も共通していました。それらは,
・セルフモニタリングを使って自分の行動を客観的に見れている。
・単に数字を記入するだけでなく,一言メモ欄にそのときの様子を書き,自己分析ができている。
・行うべき健康行動の内容やゴールが明確である。
・プラス思考で疑問点があると積極的に聞いてくる。
・アドバイスに対して素直で,謙虚に反応している。
・いろいろやろうとしないで,まずは1つの行動を行うことに集中し,あと余裕があれば他の行動も加えている。

 逆にうまくいっていない人の特徴は,
・セルフモニタリングの記入が曖昧である。
・天候など行動を妨げているバリア要因に対して,そのためにできない,仕方ないと諦めている。
・自分に対して厳し過ぎ,あるいは最初から目標が高すぎて達成できていない。
・完璧主義(イチゼロ・モード)のために,できていないことに対して罪悪感を感じている。
・できたことよりも,できていないことに目が向いている。

今後,さらに分析を進めていきます。

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