キーワード/健康行動、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ
専門分野/専攻分野:健康心理学、応用健康科学、行動変容

エビデンスを示すことが必ずしも普及につながるわけではないけれど・・・.

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨日,ある学会の理事会が名古屋で開催され,その後,気のおけない先生と3人で名古屋コーチンの専門店で一杯飲んで来ました.その席で,健康行動のガイドラインについて話が盛り上がりました.国は,例えばエクササイズガイドなど,健康づくりや生活習慣病予防のために,これこれこの程度のガイドラインの活動を行う必要がありますよと行動についての指針を出します.でも,生活習慣病の危険因子を持つような人にとって,これらのガイドラインはあまりにも高すぎて,目の前に危険が迫って相当脅かされていない人を除いては,わかっちゃいるけどねえで済ませてしまう人が多いのだと思います.
最近,私たちの研究室で頻繁に使う言葉「スモールチェンジ行動」は,何もやらないよりはわずかなことでもやった方がいいというスタンスで,まずはできることから始めましょうよというアプローチです.ほとんどの人にとって,敷居の高いガイドラインをいくら示されても,一大決心できる人以外は開始すること自体が難しいので,そういう人にはまずは実践できるスモールチェンジからかなと.こういうことを言うと,特に体力科学の研究者からは,でも効果ないよと言われます.ガイドラインは科学的エビデンスに基づいたもので,この程度行えば様々な危険因子が改善するのにと.
エビデンスを示すことと実践させることは違うことですが,ここらへんをどのように多くの人達に納得させていったらよいのかという話になりました.国が示すガイドラインは,やはりきちんと科学的エビデンスに基づいた内容を示す必要はあります.しかし,これしか効果ないよと言ってしまったら,できない人にとっていつまでもやらないわけで・・・.
というような話をお酒飲みながらしているわけですからまとまるはずがありません.こういう2つの課題をどのように融合させていくか,ここはこれから考えないといけないところです.そうしないと,運動にしろ,栄養にしろ,普及は進んでいかないでしょう.

 

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

お知らせ

以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

学校ポジティブ教育で用いる児童用資料

検索