キーワード/健康行動、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ
専門分野/専攻分野:健康心理学、応用健康科学、行動変容

東日本大震災:お悔やみ,そして日本発育発達学会9回大会中止

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東日本大震災では,多くの方々がお亡くなりになりました.お悔やみ申し上げます.大変な出来事で驚いています.阪神・淡路震災の際に子どものストレスマネジメント教育に関わった経験もあり,私が今回何ができるかも考えたいと思います.私も,一昨日は渋谷での講演に向かうべく,地下鉄電車の中にいて地震に遭遇しました.津波による東北地方の被害はもちろんのこと,都心においても大きな影響がありました.

この地震の影響で,12,13日に開催が予定されていた日本発育発達学会第9回大会が中止になりました.私はこの学会の会員ではありませんが,本日13日に行われるはずであったシンポジウム「子どもの体力問題のモンダイ:必要と欲求の二元論の超克に向けて」の1シンポジストとして話をする予定でありました.次回機会があるかどうかはわかりませんが,このシンポでは,現在のように体力測定の結果だけに右往左往する現状に鑑み,本当の意味で,何のための体力かを考える必要性とそれら目的に合わせた新しい測度開発の必要性について話すつもりでいました.体力・運動能力をつける意味,例えば目的が危機管理能力や健康増進であれば学校における傷害発生頻度,子どもの交通事故発生頻度,肥満度などとの関係性を明確にしていく必要があります.同様に,体力をつける目的とは別に,運動や身体活動,外遊びを恒常的に,しかも自発的に行わせる大人側のアプローチ法の開発も望まれています.

このシンポで私が述べたかった「必要と欲求の二元論」は以下のことです.大人や保護者に対しては,単に体力測定の結果を示すだけにとどまらず,現在の子どもにとって何のために体力・運動能力が『必要』であるかを生活・健康面から具体的に説明すること,一方,子どもに対しては,肥満予防,体力づくり,スポーツパフォーマンスやスキルの増強という理屈ではなく,また説教臭くもなく,彼らがからだを動かしたいという『欲求』を引き出すような,大人サイドの意図的アプローチ(行動変容アプローチ)の開発が重要であるということです.

このような議論を行う機会は,これからも様々な場であるでしょうし,そのときには,もっと考えを練って準備をしていたいと思います.

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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