研究室紹介
私たちは、生活習慣病予防に果たす健康行動全般に関わる
心理・行動科学的研究を行っております。
その焦点として、
1)決定因(背景分析)
2)成果(心理 ・生理学的効果の検証)
3)介入(採択・継続のための効果検証)を 3本柱としています。
健康行動全般が研究対象ではありますが、健康行動の中でもとりわけ生活活動量の増強や運動実践についての介入研究を得意としてお り、「始めさせる」、「続けさせる」、「逆戻りを予防させる」という一連の流れを意識した介入研究を様々な場で、また形を変えて実施しています。
介入研究を行う際には、まず対象者のニーズや特徴を明確にした上で(フォーマティブ・リサーチ)、行動変容に関わる様々な理論(社会的認知理論、トランスセオレティカルモデル、行動理論、ソーシャルマーケティングなど)を基にした介入プログラムの開発を行い、それらを実践することで評価に結びつ けています。
また、ある下位集団に適合したプログラム開発の他、動機づけ面接法による行動変容カウンセリングや地域・集団を対象にしたキャンペーンタ イプのアプローチなど、幅広い方法を用いて研究を行っています。
主な研究課題は、
●身体活動量増強を目的とした行動変容介入の効果
●身体活動・定期的な運動習慣がメンタル・ヘルスに及ぼす影響
●一過性の身体活動・運動が気分および感情の変容に及ぼす効果
●身体活動とQOLおよびウェルネスの関係
●身体的セルフエフィカシーと心理的安寧
●心理的安寧強化のための運動療法・運動アドヒアランス強化の方法
●運動アディクションの評価基準と予防・身体運動・瞑想・およびリラクセーションの関係
●子どものストレス・マネジメント教育
●勤労者のストレス対処
●高齢者の健康関連QOLおよびウェルネス
●障害者のQOLおよびウェルネス
●女性の健康問題(月経障害、摂食障害、抑うつなど)とその予防
●スポーツ選手のストレス・マネジメント、障害防止と心理的ケア
などです。研究や大学院に興味のある方は遠慮なくお問い合わせください。