キーワード/健康行動、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ
専門分野/専攻分野:健康心理学、応用健康科学、行動変容

夏休みももう終わり

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 修士課程2年の高木です。所沢キャンパスにも秋の気配が見られ,夏の終わりを感じます。マレーシアで開催されるアジア健康心理学会を目前(というか明日)に控えているからか,研究室には普段とは違う雰囲気が漂っています。私もよいよ始まるなぁという気持ちです。帰国後はすぐに毎年恒例のゼミ合宿,そして日本健康心理学会と,怒涛のスケジュールが待っているので体調管理には気をつけたいものです。

 明日からアウトプットの日々が始まるということで,この場をお借りして私の研究についてご紹介します。

 私は,食物アレルギー児を養育している保護者に対し,ストレスを緩和することを目的とした研究を行なっています。みなさんの周りには食物アレルギーを持つ人はいますか?この疾患は,私たちの体が本来ならば食べても害の無い食品に対して,ウイルスが体に侵入した時のように反応し,蕁麻疹などの症状が出ることです。近年その有病率は増加傾向にあると言われています。

 食物アレルギー児のお母さん達は,日々の生活の中で通常の子育て「プラスアルファ」の対応をしています。例えば食品を買う時に食品表示を見てアレルゲンが入っていないか確認する,外泊の時は施設と交渉する,治療法を模索する・・・・しかも,お店や学校によって対応が異なり,話が通じて丁寧に対応してもらえることもあれば,何かあった時に責任を負えないからと突き放されることもあります。 

 海外文献を読むと,これらの対応の複雑さから彼女達のストレスの高さやQOLの低さを報告する研究は多く見られます。しかし実際は,お母さんたちはアレルギー対応に順応し,精神的にも健康な生活をしている事実があると私は思うのです。そこで重要となってくるのが,複雑な対応に関して「できる」と思える見込み感(セルフエフィカシー)と,それを高める効果を持つソーシャルサポートなのではないかというのが私が考えている部分です。なかでも,同じ経験を持つ他者(ピア)から提供されるソーシャルサポートの有用性を明らかにしたいと考えています。

 私はこの夏休みをほぼインタビュー調査に費やし,お母様達からアレルギー対応のストレス場面についてじっくりお話しを伺いました。意外にも,アレルギー対応をストレスだと捉えている方は少なく,むしろ感謝するストレス緩和にはある程度「見通し」が立つことなのではないかと感じました。まだアイデアベースのように感じるこの気づきを,健康科学の知見から論理的に説明できるように,今一度講義資料などを読み漁り,毎日頭を悩ませております。

 お話を聞く中で,介入内容のテイラー化の必要性も感じました。重症度や,症状発症からの経過時間など,重要な変数を考慮しなければいけません。

季節の変わり目ですので,体調など崩されませぬようご自愛下さい。写真は,この夏休みの相棒となったボイスレコーダーです。

(文責:高木)

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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