キーワード/健康行動、行動変容、アドヒアランス、身体活動・運動、メンタル・ヘルス、ストレス・マネジメント、保健指導、動機づけ
専門分野/専攻分野:健康心理学、応用健康科学、行動変容

小児喘息『アドヒアランス』

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早くも修士論文の計画書(概要)を提出する時期となりました。現在、研究調査と英語に追われる日々を過ごしている、私(飯尾)の研究をご紹介致します。

本研究室のキーワードの一つである、『アドヒアランス』について、みなさん御存じでしょうか?

従来、医療者の指示に患者がどの程度従うかという『コンプライアンス』という概念が使用されてきました。しかし、実際の医療現場ではコンプライアンスの概念では乗り越えられない治療の成功への壁が存在し、そこで、患者自身の治療への積極的な参加(執着心:adherence)が治療成功の鍵であるとの考え、つまり「患者は治療に従順であるべき」という患者像から脱する『アドヒアランス』という概念が生まれました。

私は、小児喘息の子どもを養育している保護者を対象に、この『アドヒアランス』を向上させるための研究を行っています。
喘息や糖尿病などの慢性疾患はセルフマネジメントが重要であり、特に、乳幼児期の子どものセルフマネジメントは保護者がその役割を担っています。この保護者が行うセルフマネジメントを行動科学的な視点からとらえ、患者教育に活かすための事前調査として、小児専門病院のアレルギー外来で対象者に面接調査をしています。現在までに、約60名の方の面接を終えておりますが、私自身が働いていた時には気付かなかった視点、保護者が抱えている負担や患児への思いに気付かされ、患者教育において医療者に求められる役割とは何かと自分に問い直している今日この頃です。
今後はこの質的な調査に加え、量的な質問紙調査を行い、質的・量的の両方の視点から喘息の『アドヒアランス』についての検討を進めていく予定です。

(文責:M2 飯尾美沙)

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以下の動画は,早稲田大学応用健康科学研究室(代表:竹中晃二)が製作したものです。イベントなどでお使いの場合は,その旨を明示してお使いください。

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